水濡れスライドショーコレクションの修復:マウント済み35mmスライド
水濡れした35mmスライドの修復には、特有の課題があります。フィルム自体は比較的水に強いものの、紙製やプラスチック製のマウントはそうとは言えません。濡れた紙マウントとフィルムが反応すると、シミや粘着の問題が生じることがあります。
マウントの損傷とフィルムの損傷
水濡れしたスライドの多くは、マウントは傷んでいてもフィルム自体は無傷のままです。最初のステップは、フィルム自体がダメージを受けているのか、それとも問題がマウントだけにとどまっているのかを見極めることです。水濡れ後に曇って見えるフィルムは、乾燥するにつれて透明感を取り戻すことがあります。一方、マウントの紙から染み出たシミの場合は、より踏み込んだ処置が必要になります。
損傷したマウントを取り外す
紙マウントが傷んでいるスライドは、スキャン前にそのマウントを取り外し、保存用のプラスチック製アーカイバル・マウントに付け替えるべきです。劣化が始まった濡れた紙マウントをそのままにしておくと、フィルムへのダメージが進行し続けてしまいます。
マウントを外したフィルムのスキャン
マウントを外した35mmフィルム(マウントから取り出したスライド)は、フィルムホルダー付きのスキャナーでスキャンできます。マウントには寸法のばらつきがつきものですが、それがなくなることでフィルムを平らに置けるため、マウント済みのスライドよりもクリアなスキャン結果が得られることがよくあります。
最良の結果を得るために
まずは、可能な限り高品質なスキャンから始めましょう。標準的なプリントなら最低でも600 DPI、小さなプリントや顔をはっきり識別したい写真の場合は1200 DPIが目安です。白黒写真であってもカラーモードでスキャンすると、AI修復アルゴリズムが活用できる情報量が増えます。
修復後は、結果と元の画像を最大ズームで見比べてください。顔の部分は、本人らしさがきちんと保たれているかを丁寧にチェックし、AIが損傷した箇所を、もっともらしいけれど確証のない形で補完していないかにも注意を払いましょう。
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