写真がフレームのガラスに張り付いてしまったときの修復方法:これ以上傷めずに取り戻す
額装の際にアーカイバル仕様のマットを挟まずに飾ってしまうと、こうしたことが起こります。時間の経過とともに湿気が原因で、写真がガラスに張り付いてしまうのです。無理にガラスから引き剥がせばエマルション層が破れる恐れがあり、そのまま放置すればスキャンできない写真として残ってしまいます。
まずは現状のままスキャンを
物理的に剥がそうと試みる前に、ガラス越しのままプリントを撮影またはスキャンしておきましょう。こうしておけば、その後どうなろうと参照用の画像が手元に残ります。ガラスがあると反射の問題が出てきますが、角度をつけて撮影することでほとんどの映り込みは抑えられます。
安全な分離テクニック
写真をガラスから剥がす必要がある場合は、自宅で挑戦するのではなく、専門の修復士に相談してください。エマルション層が破れるリスクは小さくなく、安全に行える技法(湿度を管理する方法や凍結分離法など)にはプロ仕様の機材が欠かせません。
取り出した後に
無事に剥がせた、あるいはプロの処置を受けた後は、600 DPIでスキャンし、AIによる修復にかけましょう。ガラスに張り付いていた写真には、ガラスの模様がエマルション層に転写された「テクスチャ転写」が見られることが多く、これはAIがテクスチャ低減アルゴリズムを使ってある程度きれいに処理してくれます。
ベストな仕上がりを得るために
可能な限り高品質のスキャンから始めましょう——標準サイズのプリントなら最低600 DPI、小さなプリントや人物の顔まで判別したい写真なら1200 DPIが目安です。白黒写真であってもカラーモードでスキャンすることで、AI修復アルゴリズムにより多くの情報を渡すことができます。
修復後は、結果を原本と最大ズームで見比べてみてください。顔の部分は念入りに確認して本人らしさが保たれているかをチェックし、損傷箇所がもっともらしく見えても不確かな再構成で埋められている可能性のある領域がないか見ておきましょう。
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